フラワーショップや気になるあの人の
「スタイル」に迫るインタビュー

花にあふれた世の中を作りたい。東京中目黒(hana-naya)白川さんの思いとは

中目黒から徒歩10分ほどのところにある(hana-naya)。店の前に置かれた三輪自転車とそのカゴに乗った花が目印のフラワーショップです。
都会的でモダン、そしてオリジナルなアイディアで満たされている店の雰囲気は、斬新なアイディアで「世の中を花で満たしたい」という白川さんの熱い思いが現れているよう。レンタルスペースとして店舗を貸し出したり、移動花屋を行ったりと、これまでのフラワーショップがしてこなかった新しい取り組みを行っています。

2017年07月21日
ブルーミー(bloomee) 編集部

「やりたかったことが実現できる」Bloomee LIFE

店で花を売るだけでなく、花が好きな人、花を必要としている人に花を届けに行くサービスをしたい。そして「花があふれた世の中を作っていきたい」——そのような思いで、自身の店舗(hana-naya)をオープンした白川さん。
店頭での業務が忙しく、なかなかお客様のもとに出向くことができないと感じている中で、花を必要としている人に定期的に花を届けるBloomee LIFEに出会ったと言います。「いつも花が身近にある生活」を提供することができるBloomee LIFEで、「まさに自分がやりたかったことを実現できる」と思ったそうです。

Bloomee LIFEで(hana-naya)から届くブーケは、飾るだけで部屋の中がパッと明るくなりそうな、色鮮やかなチョイスと都会的なアレンジで、お客様からも人気を集めています。
Bloomee LIFEをきっかけに、店頭を訪れたり、ワークショップに参加したりしてくださるお客様もいるとのことでした。

Bloomee LIFEとは

三輪車が印象的!花を身近に感じるための工夫が満載の(hana-naya)

店舗の外観は、三輪自転車が印象的。店の中に入ると、 Bloomee LIFEのブーケの雰囲気そのままに、インパクトのある美しい花々に目を奪われます。
店長の白川さんは、店に置く花について、産地や品質にこだわるほか、あえて珍しい品種のものを選ぶようにしているそう。
また、会場装花なども担当しているため、パッと見た時にインパクトのあるものを多く扱っているそうです。

「自転車置き場を花でいっぱいに」するためのフラワーホルダー

以前、この店で人気を集めていたのが、(hana-naya)オリジナルのフラワーホルダー。一輪の切り花をこのホルダーに入れて、自転車やベビーカーなどにつければ、移動時間も花とともにいられます。
これは、「自転車置き場を花でいっぱいにしたい」という白川さんの発想から生まれた商品。かなりの人気を集め、供給が追いつかず、残念ながら今は販売していないとのことです。
これからも、花を身近に感じてもらえるようなオリジナルの商品を出していきたいと考えている白川さんは、新商品も企画しているところなのだとか。次はどんなユニークな商品が出てくるのか、楽しみです。

花を身近なものに、花にあふれた世の中を作りたい

(hana-naya)の店名の由来は、「花の納屋」。
これには、いくつかの思いが込められています。
まず、花や作物が収穫されて最初に置かれる納屋のように「鮮度の良いものを提供したい」という思い。
また、買う予定がない時は入りづらいという従来のフラワーショップのイメージを払拭し、「人々が自由に出入りできる気軽な場所にしていきたい」という思い。
そして、そのフラワーショップを「人々が安心できる場所にしたい」という思いから、()を使って「守られている空間」を表しています。

「花の良さを伝えていく花屋を作りたい」という思いから生まれた(hana-naya)

店主の白川さんは、以前、全国展開をしているフラワーショップに勤めていました。その際、フラワーアレンジメントのレッスンでお客様の話をじっくりと聞く機会があり、「心から花が好きなのに様々な事情で買いに行けない人」がたくさんいることを知りました。
そこで、店にいて花を売るだけのフラワーショップではなく、「自ら公園や街など人がいるところに出向き、花の良さを伝えていく花屋を作りたい」という思いが強くなりました。そして、それを実現するための場として(hana-naya)をオープンした、と熱く語っていました。

最初は花が嫌いだった——一輪のひまわりが白川さんの思いを変える

プレゼントで花をもらっても、いけたり水を変えたりすることに煩わしさがあり、「実は花が嫌いだった」と話す白川さん。
しかし、ある時農家の人がくれた一輪のひまわりが、白川さんの花への思いを180度変化させます。
日に日に花開いていき、ある日、鮮やかな赤みがかったオレンジの美しい花を咲かせたひまわり。そのひまわりが枯れてしまい、捨てたあと、部屋の中が一気に殺風景になってしまいました。
一輪のひまわりをきっかけに「花がこんなにも人の心に癒しを与えてくれるものなのだ」と気付いた白川さんは、花の素晴らしさを伝えていく仕事に就くことを決めました。

これまでの常識を打ち破るアイディアで花にあふれた世の中を作る(hana-naya)

今後、(hana-naya)を通じて「花があふれた世の中を作りたい」と語る白川さん。
そのために、店舗で花を売るだけでなく、日本の花屋の原点でもある移動販売「ひきうり」を行ってきたそうです。
また、花をより身近なものとして感じてもらうために、(hana-naya)の店舗をレンタルスペースとして貸し出す取り組みも行っています。最近では、メキシコ雑貨の販売もあり、とても好評だったのだとか。

白川さんがかつて経験したように、日々の生活で感じるトゲトゲとした気持ちが、一輪の花によって癒され、穏やかになったことがあるという人もいるのではないでしょうか。

花にあふれた世の中を作ることで、誰かの心が癒され救われることがあるかもしれない——そんな思いで、白川さんは、日々(hana-naya)を運営しています。

(hana-naya) (ハナナヤ)

営業時間: 11:00-20:00

〒153-0061 東京都目黒区 中目黒3-6-6 dimora中目黒1F

TEL 03-3792-8711

定休日 火曜日

http://www.hana-naya.jp/